骨格の大きさの違いは、ペット火葬における重要なポイントのひとつです。
例えば、25キロのシェパードの場合、頭頂部の厚さは約3~5ミリですが、2.5㎏のチワワの場合は約0.7~1.5ミリ程になります。
肋骨ならばシェパードは約5~10ミリ、チワワなら約1~2ミリ。
末節骨の大きさはシェバードが約13~17ミリ、チワワは約4~8ミリ。
つまり、小型犬になるほどにお骨は小さく薄くなり、火葬が長時間になるほど熱の影響を受けやすく、
大型犬になるほどお骨は大きく厚くなり、バーナーによる燃焼の効率を遮るということになります。
また、お骨が小さく薄いということは、お骨自体がとても軽く少しの風でも影響がでます。
火葬炉内部の空気の流れが適量・適切でない場合、これらのお骨は落下位置を維持することができず吹き飛んでしまうことになります。
骨格の大きな大型犬を素早く火葬することができる火力と、繊細な小型動物のお骨を綺麗に維持したまま火葬を終えられる性能と、どちらも動物火葬炉にとっては重要なポイントです。
また、骨格の大きさと体格の良さ(太め・痩せなど)は、火葬時間に予測を立てる大事な情報のひとつです。
犬種により標準骨格や体重は違いますが、骨格を正しく把握し現体重と合わせて考えることが出来た場合、より適切な火葬を行えると言えるでしょう。それぞれの骨格に合わせた骨壺をご家族様の希望に合わせて提供できるかも、ペットセレモニーのひとつのポイントです。