移動式ペット火葬炉について

製造過程と実証

新規開業者にもオススメ車両搭載型ペット火葬炉

京滋エンジニアリングが製造する火葬車

京滋エンジニアリングのペット火葬炉の特徴」のページでは、固定式のペット火葬炉についてご説明いたしました。 弊社の移動式ペット火葬炉(移動火葬車)につきましても、固定式のペット火葬炉と同様に、「煙も臭いも有害物質も出さない動物火葬炉・ペット火葬炉」としての構造となるよう留意し、ペット葬儀車として多くの方に利用していただけるよう開発を進めてまいりました。その製造過程につきましては、特に移動式ペット火葬炉では断熱材として炉内部に取り付けるセラミックファイバー(セラミック綿)について以下のように細心の注意を払ってこれを取り付けております。

1.ペット火葬炉の製造過程について

(1)課題克服のためのペット火葬炉製造工程
京滋エンジニアリングのペット火葬炉の特徴」の第1の4(1)に記しました課題を克服するために、移動式火葬炉につきましても上記第1の4の(2)に記しました構造とするとともに、移動式ペット火葬炉につきましては、その一次燃焼室(一次炉)と二次燃焼室(二次炉)内にともに取り付けるセラミックファイバー(固定式火葬炉につきましては二次炉内にセラミックファイバーを取り付けます)の取り付け方にも相当な工夫が必要となります。すなわち、「煙も臭いも有害物質も出さない」ペット火葬炉とするためには、上に述べましたようにペットのご遺体に含まれる脂肪やたんぱく質などを「完全燃焼」して、ダイオキシンや有毒ガスの発生を抑制する必要があります。しかし、ペットのご遺体を火葬炉内部で火葬して「完全燃焼」するには相当な火力を用いる必要があり、その際、炉内部の温度が低くても800度、高ければ1200度以上に達することになります。
火葬炉の内部の写真
火葬炉の内部セラミックファイバーのアップ写真
そして、このような高温が直接火葬炉本体に及ぶことになれば、金属製の火葬炉本体及びその内部に設置されたバーナーを損傷させてしまうことになります。そこで、ペット火葬炉内部及びバーナー等には断熱材としてのセラミックファイバー(セラミック綿)を取り付けることが必要となります。このセラミックファイバーは、ペット火葬炉を製造するにあたって、一般的に用いられる断熱材ですが、弊社がペット火葬炉を製造するにあたりましては、かなりの高温になる同火葬炉内の断熱材としての用途・性能を発揮できるよう、以下のような細心の注意を払ってこれを取り付けています。
(2)セラミックファイバーの選定について

選定ポイント1

断熱材としてのセラミックファイバーにつきましても、製品により耐熱温度が異なります。上に述べましたように、ペット火葬炉の稼働時におきましては、炉内部の温度が1200度に達することがあります(特に弊社のペット火葬炉は「完全燃焼」のためにその温度が高くなることが多いといえます)。この場合、この最高温度とほぼ同じ程度の耐熱性能しか有しないセラミックファイバー(例えば、耐熱温度が1260度のセラミックファイバー)でも、一応最高温度に耐えるだけの品質のセラミックファイバーであるといえます。しかし、セラミックファイバーの耐熱温度の上限での使用では余裕をもっての火葬炉の稼働とはならず、火葬炉本体等にかかる負荷が大きくなることがあります。また、そのような耐熱温度上限での使用を繰り返すことになれば、セラミックファイバー自体の対する負荷も大きくなり、セラミックファイバー自体の耐用期間も短くなるということにもなります。

選定ポイント2

更に、ペットのご遺体を火葬に付した場合、火葬炉内部の温度が最高で1200度に達するというのは、一般的なペットの火葬時の場合にいえることであり、ペットの種類や大きさによっては、瞬間的にではありますが、火葬炉内の温度が1300度程度に達することもあります。 以上のことから、弊社製造のペット火葬炉につきましては、火葬炉内部に取り付けるセラミックファイバーにつきましては、「余裕をもってのペット火葬炉の稼働」また「想定し得る事態にも対処できる」ためのものとして、耐熱温度が1500度以上のセラミックファイバーを選定しております。

2.実証結果

(1)検査数値
大手鑑定機関エコ・サイエンス社の調査する写真

動物焼却炉を行う上では臭いが課題となっておりましたが、弊社は、移動式ペット火葬炉につきましても、株式会社近畿分析センター様に、同火葬炉から排出される物質及び臭気の指数の調査を依頼し、以下のような調査結果をいただいております。

① ばいじん

実測濃度 0・005g/㎥n未満
換算濃度 0・017g/㎥n未満

② ダイオキシン類

毒性等量 0・00067ng-TEQ/㎥n

③ 臭気

臭気指数 26

(2)基準数値
    1. ばいじんの排出基準0・15
      この基準から、弊社のペット火葬炉が稼働した際に排出されるばいじん上記数値はその実測濃度において30分の1以下、換算濃度でも9分の1程度となります。
    2. ダイオキシンの毒性等量の排出基準5
      この基準から、弊社のペット火葬炉が稼働した際に排出されるダイオキシンの毒性等量の上記数値はその10万分の13程度となります。
    3. 2号基準の臭気指数30をクリア

以上の数値から、弊社の移動式ペット火葬炉・移動式火葬車につきましても、弊社の固定式ペット火葬炉とほぼ変わりのない品質・性能を有していることが見ていただけるものといえます。

3.火葬炉の製造と車両への設置を行う際に留意している点

移動式ペット火葬炉につきましては、これを車両に積載したうえで稼働させるものであることから、火葬炉メーカーとして固定式火葬炉とは異なり以下のような点にも留意して火葬炉の製造と車両への設置を行っております。

ポイント1

まず、火葬炉を車両に積載する際にバランスが取れるように製造し、また、これを車両に積載するについて一番良いポジションとなるよう、すなわち、車への負荷が均等にかかるように設置することに細心の注意を払っております。これは、火葬炉を設置する車両が日産社製のキャラバン(ハイルーフ)であることから、日産と連携してベストポジションに火葬炉が設置できるように工夫を重ねた結果そのようなポジションへの火葬炉の設置が可能となったものであります。

ポイント2

また、上記①のような日産と連携しての火葬炉の車両への的確な積載が実現した結果、車両に火葬炉を積載することについての構造変更手続きが適切・円滑に行えます。そして、日産との提携で新車に火葬炉を設置することにより初回の車検を2年車検にすることを実現しました。

4.弊社の移動式ペット火葬炉の特徴

以上、弊社の移動式ペット火葬炉が真に「煙も臭いも有害物質も出さない動物火葬炉・ペット火葬炉」であることをご理解いただくために、その構造と製造過程などにつきまして、やや長い説明をさせていただきましたが、以上の説明を踏まえて弊社の同火葬炉の特徴についてまとめさせていただきますと以下のようになります。
(1)火葬炉につきまして
1.操作性が以下のように優れていること
火葬炉の操作パネルの写真
2.また、火葬炉を稼働させてペットのご遺体を火葬することについて
火葬炉の内部ップ写真
3.骨をそのままの形で残せる

そして、以上の弊社火葬炉の稼働時の燃焼性と弊社が独自に製作しました小動物用の火葬台により、ペットのご遺体を火葬いたしましても、お骨が飛ぶことなくご遺体の原型が残ること―例えば、インコやハムスターという小動物であっても、その嘴(くちばし)や骨がそのままの形で残る―という、「ペットは単なる飼育動物ではなく家族の一員であり、この家族の一員であるペットが亡くなられた際に丁重な火葬を行うためのペット火葬炉を提供する」という弊社のペット火葬にあたってのコンセプトを体現するものとなっています。

ペットの可愛い写真ハムスター
4.そのほかの特徴
京滋エンジニアリングのスタッフの写真
(2)ペット火葬炉が積載・設置される車両とその外観につきまして

などの点も特徴として挙げられます。
これからペット葬祭業を開業される方、ペット火葬炉の新規購入をご検討中の方お考えの方、以上のような構造、機能と特徴を備えました弊社のペット火葬炉、ペット火葬車・移動火葬車を是非ご愛顧いただけますようよろしくお願いいたします。

火葬車のニューキャラバンの前からの写真 グレーのバンで見た目もオシャレ