今春より、静岡県清水区で訪問ペット火葬業を営むこととなりました。
清水では、まだまだ訪問ペット火葬というもの自体、知名度が低く、大切なペットを個別で火葬してお見送りするという選択肢すらない状況です。
しかし今やペットは、大切な家族の一員として生活を共にしているのだから、その大切なペットが亡くなった時は、家族として今までの感謝の気持ちで見送ってあげたいと思っているはずです。
ですから清水の方々にも、こういうお見送りの方法もあるんだよ、という事を知ってもらいたいという思いから事業を立ち上げることとなりました。
とは言え、私はこういった業界は全くの素人でしたので、まず移動火葬車を探すところから始まりました。
インターネットで全国の火葬車販売業者、火葬炉を作っている会社など、色々調べましたが、
「使うのなら、京滋エンジニアリングさんのもの以外はないな」というのが率直な気持ちでした。
なぜなら、自社製品にこれだけ自信があるのだから間違いないと感じたからです。
他社さんでは、煙や臭いに対して条件つきでの「大丈夫」というレベルでしたが、京滋エンジニアリングさんのものは、移動火葬車におけるリスクマネジメントが完璧でした。
あとは、それが本当かどうかを自分の目で確かめる必要がありましたので、直接見させていただき、
お話をうかがいに行きました。
俵社長と奥様に対応して頂きましたが、HPから受ける自信よりもさらに上をいく社長のパワーと自信と情熱がありました。
実際、火葬車を見せていただいたところ、操作は素人の私でも簡単にできるものでした。
開業にあたっては、仕入れ先の紹介・納車日の研修・開業後のバックアップ体制などなど、必要なこと全てにおいてご指導やアドバイスをいただきました。
そして、今後もずっとそのサポートはしてくださるということで、右も左もわからない私にとって、すごく心強かったですし、安心して業務をスタートさせることができました。
現在、清水でも少しずつではありますが、ご依頼をいただけるようになり、そのたびに俵社長に連絡をし、遠隔地よりライブで火葬を教えていただいております。
それが本当にビックリしているのですが、隠しカメラでも付いているのではないかと思うくらいに、火葬の進んでいく様を全てわかってらっしゃり、ピンポイントでその時々の火葬の状態、注意点などを教えていただいております。
毎回、安心して火葬業務を行うことができるので、俵社長には本当に感謝しております。また、火葬以外の様々なソフト面におきましては、奥様がサポートしてくださるので、不安なことはありません。
あとは、私たちの努力で、この素晴らしい火葬車をフル稼働させることが、俵社長や奥様への恩返しにもなると思うので、これからもっともっと頑張っていきます。
今回このようなご縁に恵まれたことに、心から感謝しております。
ペットセレモニーきずな
代表者 酒井 恵
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ペットの火葬、手厚く安価に
ペットセレモニーきずな代表 酒井恵さん 専用車で顧客を訪問
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO33233870Q8A720C1L61000/
2018/7/21付 日本経済新聞 地域経済
「ペットは今や『家族』なのに、お別れのしかたはまったく変わっていない」――。静岡市清水区在住の酒井恵さん(42)が起業したのは、こんな違和感がきっかけだった。「訪問火葬にニーズがあるのではないか」と思い立ち、火葬用の炉を備えた自動車を特注。ペット火葬を手がけるペットセレモニーきずな(静岡市)を立ち上げた。
ペットを火葬する場合、静岡市で最も多いのは市営のペット火葬場で、安価だが遺骨は返ってこない。一方、?間のペット霊園や一部の寺では火葬から納骨、墓まで依頼できるが、値が張るため尻込みする飼い主も少なくない。
酒井さんはこの中間に目を付けた。火葬車で顧客を訪問し、火葬から拾骨まで執り行う。料金はペットの体重によって決まる。500グラム未満のインコ、ハムスターの場合、訪問して家族立ち会いのもとで火葬して1万円、家族が同社に運んでくれば5000円。25キロ?30キログラムの犬なら3万7000?4万2000円といった具合だ。
自身も約20年前、愛犬を亡くして喪失感を覚えた。昔から起業したいという思いは強かったが、踏み切れないでいた。だが2017年の夏、姉がペットの飼い主仲間から聞いてきた話が背中を押した。「家でペットの葬式をしたんだって」「炉のある車があるらしい」――。
さっそく調べたところ、静岡市内には訪問火葬を手がける業者がほとんどなかった。清水区では市営のペット火葬場はなくなり、受け付けのみとなっていた。事業として成り立つとみて、静岡商工会議所(静岡市)に相談し、起業を基礎から学んだ。
火葬車は京滋エンジニアリング(滋賀県草津市)から購入した。日産自動車の車両を改造し、火葬の際に臭いがしたり、有害物質が出たりしにくいのが特?だ。自宅での火葬や同社への運搬が難しい場合はペットを迎えに行って火葬し、返骨する。納骨先を紹介できるように寺院とも提携した。
そして今年3月に創業。7月中旬までに40件強の火葬を手がけた。体重3?10キログラムの小型犬の依頼が多かった。訪問火葬がメインのつもりだったが、意外だったのは「依頼者が会社にペットを運んでくるケースが多い」。訪問火葬に比べて料金が安いので、今後はペット用の仏壇・仏具の販売にも力を入れる。
市営火葬場や動物病院などにパンフレットを置いたり、ホームページを充実させたりして地道に営業を続ける。コンスタントに月25件を手がけるのが当面の目標で、創業2年で年間400件まで伸ばしたい考えだ。軌道に乗れば「自前の土地を購入して、固定の炉を設置したい」という。
(福島悠太)